最終更新日:2026-01-26
就活スーツ、黒スーツ、礼服(ブラックフォーマル)。
見た目はどれも「黒」なのに、場面によっては浮いたり、失礼に見えたりして不安になりますよね。
この記事では、3つの違いを早見表で一発整理したうえで、
「面接に礼服はアリ?」「葬式に就活スーツはOK?」「結婚式は黒でいい?」を、立場別に“代用できる条件”まではっきり書きます。
急ぎの人向けに、小物チェックリストと、店で迷わない言い方テンプレも用意しました。
この流れで読めば、黒スーツ周りのモヤモヤが一気に片付きます。
AOKI公式、洋服の青山公式、ベルコ、いい葬儀などの公開情報や文献を参照し、さらにスーツ販売の現場知をもとに、編集部で複数人チェックし、結論を整理しました。」
先に結論:
- 就活スーツ=内定獲得のための「無難な黒スーツ」
- 礼服(ブラックフォーマル)=弔事・慶事で失礼を避けるための「礼装」
- ブラックスーツ(黒スーツ)=呼び方がブレやすいので要注意(“黒いビジネススーツ”と“礼服”は同じではない)
前提:この記事で使う言葉を固定
- 就活スーツ(リクルート):就活・面接で“悪目立ちしない”黒スーツ
- ブラックスーツ:「黒い無地」だけのビジネススーツ(礼服ではない)
- 礼服(ブラックフォーマル):主に冠婚葬祭で使うスーツ
違い早見表(これが核)
| 項目 | 就活スーツ | ブラックスーツ | 礼服(ブラックフォーマル) |
|---|---|---|---|
| 目的 | 面接で無難に見せる | 仕事で使う | 弔事・慶事で礼を欠かない |
| 黒の濃さ | 黒だが薄い黒 | 黒だが薄い黒 | 深い漆黒が特徴 |
| 光沢 | 生地次第で出やすい | 生地次第 | 光沢が少ない/マット寄り |
| 生地感 | 無難さ優先 | 実用優先 | 品格・弔事で浮かない設計 |
| 冠婚葬祭での安全度 | 条件付き(学生は緩い) | 結婚式では〇 葬式は△ | 基本これ |
| 就活での安全度 | 基本これ | 問題ない | 周囲との差で“喪服感”が出やすい |
見分け方は「黒の深さ」と「光沢」で9割決まる
- 「ブラックスーツ」と「礼服」は、同じ黒でも黒の濃さ・光沢感・織り方などが違う
- 特に礼服は、深い漆黒+光沢が少ない(マット寄り)

左が礼服に近い黒、右がブラックスーツの黒です。
“代用”はできる?場面別の正解
面接・説明会(就活)
正解:就活スーツ(リクルート)
就活会場は「みんな同じに見える黒」が基本。
礼服(ブラックフォーマル)は黒が深くて“喪服感”が出やすく、周りと並ぶと浮くことがあります(メーカーもビジネス黒と礼服黒を別物として説明しています)。
どうしても礼服しかない場合の逃げ道:
- ネクタイは黒ではなく就活向け(落ち着いた色)
- シャツは白無地、靴・ベルトは黒でシンプル
- ただし「礼服感」は消せないので、早めに就活スーツを用意する
お通夜・葬儀(参列者)
正解:礼服(ブラックフォーマル)がいちばん安全
ただし現実的に、急に駆けつけるケースでは 就活スーツや黒のビジネススーツで参列する人も多いです。ここは「年齢」より 立場 で判断すると分かりやすい。
- 学生・新卒・若手:就活スーツでも通ることは多い
- 会社の代表として/上司として/受付側など“立場がある”:礼服が無難(ここで黒が浅いと悪目立ちする)
喪主・親族側
正解:礼服(ブラックフォーマル)一択
喪主や親族は「主催側」なので、参列者よりきちんとした服装が求められます。
“代用でなんとかする”枠ではないので、礼服を選ぶのが安全です。
結婚式
正解:ブラックスーツでも礼服でも全然OK
本来は、礼服の方が良い。ただ、工夫次第でブラックスーツ、リクルートスーツでも行ける
礼服ではない黒のスーツの場合は、シャツ・タイ・チーフ・ベストを合わせればあっという間に結婚式コーデに
- 友人・同僚として一般参列:黒スーツでもOK。
- 主賓・上司・親族側:場に合わせて、より格式に寄せた服装(礼服)が必要になりやすい
- 就活スーツでも行ける?:ベスト・白シャツ・ネクタイ・チーフ・ベストで“お祝い仕様”に寄せれば形にはなる(ただし会場の格による)
まとめ
迷ったら「その場で失礼にならないか」で判断。礼服は“弔事に強い”、就活スーツは“就活に強い”。黒は同じでも、色の深さが違うので目的が違う。
就活(面接・説明会) → 就活スーツ(リクルート)
冠婚葬祭(とくに葬儀・親族側) → 礼服(ブラックフォーマル)
ビジネスの場(仕事用) → 黒のビジネススーツ(ブラックスーツ) ※礼服の漆黒は仕事では重く見えやすい
条件付きOKの「条件」チェックリスト
就活スーツや黒のビジネススーツで弔事に行くなら、最低限これを満たす:
- 白無地シャツ(男性)
- 黒ネクタイ
- 黒い靴下
- 黒い革靴
- 黒ベルト
- バッグは黒で装飾控えめ
ただ、スーツ屋としては正直あまりオススメは出来ません。
失敗パターン+回避策(元店員の独自枠)
失敗1:黒が浅い就活/ビジネス黒で弔事、礼服に囲まれて浮く
回避策:
- 立場がある参列(上司として/受付側など)なら、事前に礼服を用意する
- どうしても代用するなら、上のチェックリストで“弔事寄せ”を徹底(特にネクタイ・靴下・靴)
失敗2:礼服で就活に行き「喪服感」が出る
回避策:
- 就活は“無難”が目的。礼服は黒が深く、周囲との差で浮きやすい
- 就活用は就活用で割り切る(兼用は基本おすすめしない)
- 安物でも15,000円くらいなので割り切った方が良い
失敗3:「礼服」と書いてある安価品で、黒が思ったより浅い
回避策:
- 価格だけで決めず、店頭で 自然光で黒の深さと 光沢の出方を確認する
- 「濃染(黒を深く見せる加工)」の説明がある商品もあるので、店員に確認する
今ない人の行動手順(店での言い方つき)
1) 今日・明日を乗り切る
- 参列者で緊急なら「略喪服(リクルート含む)」扱いで寄せる
- 店舗で相談する、最短当日に受け取れる店舗も多い。できるだけ早くスーツ屋に行く
2) 次に買うならどれ?(優先順位)
- 就活が直近:就活スーツ優先
- 弔事が増える年代/立場:礼服(準喪服)優先(参列者の基本が準喪服とされる)
- 「黒1着で全部」は基本おすすめしない(黒の深さ・光沢が目的で違うため)
店での言い方(テンプレ)
- 就活用:
「就活用で、面接で無難に見える黒のスーツが欲しいです。」 - 礼服:
「弔事用で、礼服を探しています。深い黒で、光沢が出にくい生地がいいです。」
予算感(合計)※価格帯記事に接続
最低限(当日しのぐ):小物だけ弔事用で揃える
手持ちの就活スーツ/黒スーツを使い、弔事の小物で「寄せる」想定。
- 黒ネクタイ:1,000〜5,000円
- 黒靴下:300〜1,000円
- 白無地シャツ:2,000〜5,000円
- 黒ベルト:2,000〜5,000円(手持ちがあれば不要)
- 黒靴:8,000〜20,000円(手持ちがあれば不要)
合計目安:3,000〜15,000円(手持ち次第で増減)
安心(長期):礼服+小物一式をそろえる
今後も弔事で困らないように、礼服(ブラックフォーマル)を新規で用意する想定。
- 礼服(スーツ本体):30,000〜70,000円(量販店のボリューム帯想定)
- 白無地シャツ:2,000〜5,000円
- 黒ネクタイ:1,000〜5,000円
- 黒靴:8,000〜20,000円
- 黒靴下:300〜1,000円
- 黒ベルト:2,000〜5,000円
- バッグ:5,000〜15,000円
合計目安:50,000〜120,000円(すでに持っている物が多いほど下がる)
就活スーツ(参考):リクルートは 15,000〜40,000円
- 就活のために新規で買うなら、この価格帯が現実的なライン
- 礼服との兼用はおすすめしない(黒の深さ・光沢の目的が違うため)
よくある質問(Q&A)
Q:就活スーツで葬式は本当にダメ?
A:参列者で緊急ならある程度は許容される。特に若い世代なら何か言われることは少ない。ただ立場がある場合ほど礼服が無難。25歳を超したら買って準備しておくのが大人。
Q:ブラックスーツと礼服は同じ?
A:同じ“黒”でも、礼服は「漆黒(染色が深い)」「光沢が少ない」など、ビジネス黒と異なる。
ただ、この記事ではブラックスーツを黒のスーツとして取り扱っているが、販売店やスーツ業界によっては、ブラックスーツを礼服として語っている点もある。
Q:喪服の「準喪服」「略喪服」って何が違う?
A:正喪服は喪主側、参列者は準喪服が多い。略喪服はダークスーツや学生のリクルートスーツ等が当たる、という整理がある。
まとめ
- 礼服と黒スーツの一番の違いは、黒の深さ(漆黒)と光沢の少なさ
→全く別物だと考えていい - ビジネス/就活と礼服は併用はできないと考えて割り切る
- 礼服を使う場面は急に現れる。そうなったときに焦らぬよう、早めから準備をしておく。
→オススメは、ビジネススーツを買う時に、セット割引で買うのが一番安い


